ダメ出し2 その臭いは悪臭
私は喫煙者ですが、離れて暮らす私の両親は非喫煙者です。
そして私がなにか荷物を送ったり、実家に帰ったりすると、まず言われます。
「煙草臭くて嫌だ」と。
煙草の臭いは、自覚はなくとも深く染み付くものです。
自分の部屋で煙草を吸っているならば、部屋にあるものはほとんど全て煙草の臭いに汚染されていると言ってもいいでしょう。
私自身、帰省して新鮮な空気の中で荷物をほどいて、「うわっ、煙草臭い!」と思うことが多々あります。梅雨時などに洗濯物を部屋干しをしてから片付ける際、臭いを嗅いで「これは駄目だ……」と思うこともあります。喫煙しながら生活しているとなかなか気がつきにくいのですが、いつの間にか洋服にも、自分自身にも、布団にもなにもかも、あの独特の臭いはこびりついているのです。
また、こんな例もありました。友人の家に遊びに行った際、玄関で私はあるものを手渡され、告げられました──言い訳になりますが、彼女は飲み会の席などではそういうものだと割り切って喫煙を許容しており、ゆえに私は気がついていませんでした。
「悪いけど、まず全身にファブリーズしてくれる?」
それは、決して不条理なことではありません。飲み会の席とは違い、そこは彼女のテリトリーなのです。彼女が作り上げた、彼女のためにある、彼女が快適に暮らすための場所なのです。その中に臭いを持ち込まれるとなると、話は違います。
その友人は体調があまり良くない状態で電車に乗った際、隣に煙草の臭いをぷんぷんさせた人物が座ってきて、更に具合が悪くなった経験がある、とも言っていました。
また、他の友人の発言にこんなものがありました──「隣の席の先輩が喫煙所から帰ってくると、席の間に消臭剤置きたくなる」。
煙草の臭いというのは、喫煙者が考えている以上に強いものなのです。
そして、知らぬ間に他人を、友達を、家族を、不愉快にさせている可能性があります。
煙草の臭いは悪臭なのです。煙草を日常的に吸うことは、すなわち悪臭を身にまとわせることと同義です。それを忘れてはいけません。